堤聖也、初防衛戦は比嘉大吾との再戦となる〝友人対決〟 「びっくりはしました」引退撤回の比嘉は映画『ロッキー』でモチベアップ
来年の目標を「ベルトは増やしたいですよね。中谷くんに追いつけるような選手になりたいかな。ファンの人が堤と見たい。今やっても全員、『中谷くんが勝つ』って言うんで。『どうなるのか』とか思われるぐらい、ちゃんと強さを証明してやっていきたいですね。そういう年にしたいです。だから僕は負けられないんで、強いチャンピオンでいれるように頑張ります」と語った。
対する比嘉は「本当に前回で辞めるつもりだった」というが、11月後半に堤へ挑戦できる話を聞き、「びっくりしました。一番の理由は世界タイトルマッチだったということです」と1週間考えた上で現役引退を翻して12月に練習を再開したと明かした。体重は最高で66キロまで増えたというが、「しっかり切り替えて、人が代わったように練習しております。オーバーワークじゃないかって(トレーナーの)野木(丈司)さんがいうぐらい。今はボクシングをやっている方が楽しくて」と笑顔で話した。
堤との再戦となることについては「勝ったことはないんで、頑張りたいと思います。僕も勝つ以外に道はないと思っているんで、一緒です。堤選手は攻撃的なスタイルで、自分も攻めるタイプなんで、盛り上がるんじゃないかなと思っています」と決意を示した。
再起を決意する前にボクシング映画の名作『ロッキー』と『ロッキー2』を初めて見たといい、「モチベーションが上がっている。試合前までに(ロッキーシリーズの作品を)全部見終わろうかな」とロッキーばりの不屈の闘志で世界王座返り咲きを果たし、世界2階級制覇することを見据えた。
興行は動画配信サービスのアマゾンプライムビデオで独占生配信される。プロ戦績は堤が14戦12勝(8KO)2分け、比嘉が25戦21勝(19KO)3敗1分け、中谷が29戦29勝(22KO)。(尾﨑陽介)