「サーフィンに並ぶくらいに宮崎を柔術の聖地にしたい」…地域おこし隊員の経験から思い募り道場開く
「柔術は年齢、性別を問わず始めやすい。理論立てて体の使い方を覚えられるので、他のスポーツにも生きる。健康につながるので、多くの人に体験してほしい」。自慢のひげをなで、ほほえみながらそう語った。(浜崎大弥)
多様な技術や戦術「体を使ったチェス」
ブラジリアン柔術は20世紀初頭に日本から伝わった柔道・柔術が独自の進化を遂げたとされる。多様な技術や戦術を用いて駆け引きが行われることから「体を使ったチェス」とも呼ばれる。
柔道に似た道着を着用し、習熟度順に白、青、紫、茶、黒と色分けされた帯を着ける。試合は寝技が主体となり、関節技、絞め技で勝負が決することが多い。
一般社団法人「日本ブラジリアン柔術連盟」(東京)によると、連盟に加盟している道場の数は約350。人気が高まっており、10年間で2倍以上に増えている。国内の競技人口は3万~5万人と推計されている。