9月の盆踊り大盛況 森本駅前、倍増2000人 どこから?
●初のアンケートで探る 森本駅東広場で22日に開かれた季節外れの納涼盆踊りに、今年は約2千人が訪れ、空前の大にぎわいとなった。3回目の今年、来場者は前回から倍増。もっとも、主催する住民は「どこから人が来てるのか分からん」と想定外の人出を不思議がる。今年は初めて来場者アンケートを行い、結果を今後の商店街への誘客につなげたい考えだ。 森本納涼盆(北國新聞社後援)は、「令和版盆踊り」をコンセプトに2022年、森本商店街振興会が始めた。気温が高く、熱中症の恐れがある真夏から時期を遅らせて開催した。 広場中央にやぐらを組んで盆踊りを行うだけでなく、老若男女が集ってもらえるよう、ダンスステージなどを合わせて企画。キッチンカーも用意した。 初回は1千人近く、2回目は1千人強が訪れた。今年はキッチンカーを増やしたものの、想定を上回る人数が押し寄せ、いたるところで行列に。会場のテーブルは満席となった。「いいね金沢」や「炭坑節」のほか、流行のポップス曲に合わせた踊りが繰り広げられる中、家族連れらが飲食を楽しんだ。 金沢星稜大の協力で行ったアンケート調査では「どこから来たか」「商店街でどんな催しを行ってほしいか」などを尋ねた。約130人から回答を得た。結果は学生が集計し、今後の集客や催事に役立てる。今月上旬に着任したばかりの森本地区の地域おこし協力隊員、石関雅羽さん(26)もスタッフとして汗を流した。 納涼盆の村田貴人実行委員長は、森本駅前という好立地で、若者も鉄道で来やすいのだろうとし「コロナ禍が明け、ふれあいを求める人が来てくれているのではないか」と受け止めた。