「揺れたので来た」巨大地震注意や神奈川県の地震で来館者5倍に 震度7の体験も 静岡県地震防災センター
テレビ静岡
8月8日の日向灘を震源とする地震を受け気象庁は初めて南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」を発表しました。地震への備えが求められる中、地震の知識を学ぶことができる静岡市葵区の県地震防災センターではいま来館者が大幅に増えています。
来館者: おお~!ちょっと待って!ちょっと待って! 震度7の揺れを体験する来館者たち。ここは地震を体験しながら地震の知識を身につけることができる県地震防災センターです。 来館者は地震や津波が起こるメカニズムなどを学ぶ防災ツアーに参加し、インストラクターの説明に耳を傾けました。
特に2024年の夏はいつもと違うことが…。 県地震防災センター・渡辺岳史さん: 例年の夏休みシーズンに比べて、自由見学ですとか個人でいらっしゃる方が5倍くらいのですね。100~120人くらいの方が毎日いらっしゃっております。南海トラフ臨時情報が出たということで、巨大地震に注意が出たということについて、どのような備えをした方がいいのかということを学びに来てくださる方が多いように見受けられます 日向灘を震源とする地震が南海トラフ地震につながるおそれがあるとして気象庁が発表した臨時情報「巨大地震注意」。 静岡県の試算によりますとマグニチュード9クラスの南海トラフ地震によって県内を津波が襲い、死者数は約2万2000人にのぼると想定されています(2023年3月末時点)。
こうした地震に備えようとセンターには例年の約5倍にあたる1日100人以上の来館者が訪れています。 来館者: (9日に)横浜のホテルでご飯を食べているときに、震度3か4くらいの地震が来て、結構揺れたのでここに来ました 来館者: 普段から(地震対策を)「やらなきゃ、やらなきゃ」と思ってるんですけどね、今日やっぱり体験してこれはもうしっかりやらないといけないなって思いましたね 来館者: 地震の揺れとかその後の生活とか体験もできて良かったです。
センターには準備すべき備蓄品も展示されていて、家族1人あたり1週間分の水と食料それに携帯トイレなどを用意するよう呼びかけています。 県地震防災センター・渡辺岳史さん: 南海トラフ地震は今後30年間で70%から80%の確率で起こると言われています。ですので、日頃からの備えをぜひ継続的におこなっていただきたいと思っています
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