旅客機墜落「謝罪すべし」 アゼルバイジャンでロシア責任論
【ウラジオストク共同】カザフスタン西部でのアゼルバイジャン航空機墜落でロシア軍の誤射説が強まり、ロシアの友好国アゼルバイジャンでも「ロシア責任論」が公然と主張され始めた。議員の一人は地元メディアが26日に報じたインタビューで「謝罪すべきだ」と訴えた。 アゼルバイジャン議会で国際関係委員会に所属するムサベコフ議員は、旅客機は目的地のロシア南部チェチェン共和国上空で攻撃されたと主張。実行者は刑事責任を問われるべきで、被害者補償も不可欠だとし、なされなければ自国との関係は悪化すると示唆した。 BBC放送ロシア語版によると、アゼルバイジャン政府の厳しい統制下にある複数のテレビ局では26日夜、ロシアが旅客機を攻撃したと主張する専門家のインタビューが放映された。 アゼルバイジャンのアリエフ大統領は独立国家共同体(CIS)非公式首脳会議に参加するためロシアに向かう機中で墜落の一報を受け、直ちに帰国した。当初「原因を語るのは時期尚早だ」と語ったが、対ロ関係を考慮しながら慎重に対応を検討しているとみられる。