【巨人】戸郷、菅野でまさかの連敗 2戦1点の貧打で奮起が期待される「打のキーマン」とは
巨人は17日に行われたCSファイナルS第2戦(東京ドーム)に1ー2と敗れ、シリーズ成績1勝2敗(4勝先勝)とした。 【動画】森は相手エース、菅野の変化球に食らいつき、貴重な先制打を放った 今季15勝で最多勝に輝いた菅野智之が先発マウンドに上がった。シーズン同様に粘り強く投げるも5回に森敬斗の適時打で1点を失うと、1-1で迎えた7回には相手主砲のタイラー・オースティンに逆球となった外角高めツーシームを右翼席へ運ばれた。7回6安打2失点と試合を作るも打線の援護がなかった。 何より深刻なのは打線の湿り具合にある。ファイナルシリーズ初戦は4安打の完封負け、2戦目も岡本和真の適時打で1点を奪うのがやっと。5安打1得点と勢いのあるDeNA打線に押し返されている。 シリーズ前から危惧されていたが、今シーズン躍進の大きな要因となった吉川尚輝欠場が響いている。 吉川は今季フル出場、攻守にわたってチームを支えた。シーズン終盤に痛めたろっ骨付近の負傷が長引いており、シリーズは欠場となった。 吉川の穴を埋めるべく初戦は増田大輝が二塁で出場、2戦目ではシーズン終盤に存在感を示した中山礼都が「3番・二塁」で先発したが4打数無安打に終わった。 一方、この日、打線でマルチ安打をマークしたのは主砲の岡本と小林誠司のみ。リードオフマンの丸佳浩のバッティングも打線が上向くには大事なピースとされる。 今シリーズ初戦は1安打、2戦目も無安打とシーズン中はできていた上位打線からの流れを中軸に持ち込む戦いができていない。 丸といえば今季は4月下旬からリードオフマンに起用されると一時は首位打者争いにからむなど快進撃を続け、V奪回の立役者の一人となった。シーズンは138試合に出場、打率「.278」、14本塁打、45打点。キャリア豊富なベテランは若手野手にも目を配ることでチーム内に好循環をもたらしている。 勝負の3戦目、1勝したら流れも変わる。全員野球で前に進むしかない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]