石破首相とペルー大統領、安保や鉱物資源確保へ協力で一致…共同声明「戦略的パートナーシップ深化」
【リマ=太田晶久】石破首相は17日午前(日本時間18日未明)、訪問中の南米ペルーの首都リマで、同国のディナ・ボルアルテ大統領と会談した。安全保障や鉱物資源の確保に関する協力強化で一致し、共同声明を発表した。
首相は会談で「ペルーは経済安全保障の観点で重要なパートナーだ」と述べ、ボルアルテ氏は「日本との関係を強化したい」と応じた。共同声明は、両国関係について「長期的なビジョンをもって戦略的パートナーシップを深化させる」と明記。ペルーは銅の生産量が世界2位と資源が豊富なことから、「重要鉱物を含む重要物資の強靱(きょうじん)で信頼性のあるサプライチェーン(供給網)を強化する」とした。
会談に合わせ、両国は各分野の連携に向けた工程表を採択し、防衛協力の具体策として自衛隊とペルー海軍が互いの国に寄港しやすいよう配慮することなどが盛り込まれた。
◇
【リオデジャネイロ=太田晶久】石破首相は17日夜(日本時間18日午前)、政府専用機でブラジル・リオデジャネイロのガレオン空軍基地に到着した。18~19日に開催される主要20か国・地域(G20)首脳会議に出席する。