千葉・令和7年の選挙 3月に知事選、千葉市長選ダブル選 13市町で首長選
千葉県内は今年、与野党が激突する夏の参院選のほか、任期満了に伴う知事選や政令市の千葉市など13市町の首長選が予定されている。少子化対策や経済活性化といった地域課題が争点になりそうだ。自民、公明両党は昨年の衆院選で少数与党に転落後、初の参院選を迎える。厳しい選挙戦が予想され、衆院選とのダブル選も取り沙汰される。 ■参院選 千葉選挙区(改選数3)はいずれも現職で自民の石井準一氏と豊田俊郎氏、立憲民主の長浜博行氏が出馬を予定する。現時点で共産や参政が新人候補の公認を決めた。 昨年の衆院選で議席を伸ばした立民が2人目の候補者擁立に踏み切るかが焦点だ。ただ、共倒れリスクもあり、同党県連は慎重に情勢を見極める。 ■知事選 現職の熊谷俊人氏が昨年12月、「この4年間の歩みを止めない」として再選を目指し出馬を表明した。2期目に向けた政策集「県政ビジョン」も公表。「県民党」を掲げて無所属で挑むが、立民は県組織レベルでの支持を決めた。自民も県連支持の方向で、与野党相乗りとなる。 このほか、元船橋市議の門田正則氏が無所属での立候補を表明し、共産県委員会は独自候補の擁立を模索する。 ■首長選 今年最初にあるのは鴨川市長選。現時点で元鴨川市長の亀田郁夫氏と新人で市議の佐々木久之氏がいずれも無所属での出馬を表明している。現職の長谷川孝夫市長は「後進に道を譲りたい」と、不出馬を表明した。返り咲きを目指す亀田氏と、長谷川氏の事実上の後継候補と訴える佐々木氏による保守分裂の選挙戦に突入する見通しだ。 知事選と同日選となる千葉市長選は現職の神谷俊一市長が「山積する課題に向き合い、全力を尽くす覚悟」として再選出馬を表明している。共産などで構成する市民団体「あたらしい千葉・みんなの会」も候補者擁立を模索する。 浦安市長選では現職の内田悦嗣氏が3選に挑む。自民、立憲民主など与野党から推薦を求める方針だ。 銚子市長選は現時点で、4選出馬に向けて「前向きに検討する」という現職の越川信一市長以外に目立った立候補の動きはみられない。