東京・高尾梅郷で梅が見ごろに 旧甲州街道沿いに約1万本
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多摩地域の梅の名所として知られる高尾梅郷(たかおばいごう・東京都八王子市)で、梅が見ごろを迎えています。9日の八王子市は晴天にめぐまれ、訪れた人々は梅を眺めながら穏やかな1日を楽しんでいました。
高尾梅郷は、高尾山の北側を東西に走る旧甲州街道沿い約4.5キロの間に点在する梅林と梅の木の総称です。高尾駅近くから西に向かって、遊歩道梅林、関所梅林、天神梅林、荒井梅林、湯の花梅林、木下沢(こげさわ)梅林(11~26日のみ入場可能)、小仏梅林があります。梅林のほか、付近の民家にも梅の木が多数植えられています。 梅の木は全体で約1万本。うち、白梅がおよそ8割強を占め、紅梅は約2割弱ほどです。 遊歩道梅林から天神梅林まで歩いてきたという神奈川県相模原市在住の女性公務員(64)は、「梅の香りがとても良くて、歩くだけで気分がのんびりしました」と笑顔に。韓国から遊びにきた妹とともに高尾梅郷を訪れた留学生のパク・ウンビさん(24)も「梅が見事ですね」と感嘆していました。
八王子市によると、9日現在で全体的におおむね8分から9分咲きの状態。すでに満開だった昨年の同時期よりは遅いものの、例年に比べると若干早いペースの咲き具合だそうです。高尾梅郷梅まつりが開かれる今週末の11日、12日から来週にかけて満開となる見込みです。 高尾梅郷の最寄駅は、JR中央線高尾駅もしくは京王高尾線高尾山口駅。遊歩道梅林までは、高尾駅から徒歩約15分、高尾山口駅から徒歩約10分です。高尾駅北口からバスで小仏峠まで行き、そこから高尾に戻る道すがら梅を楽しむ人も多くみられました。 (取材・文:具志堅浩二)