佐藤龍我が「BEASTARS」で初主演。肉食獣演じて「“かまずに”千秋楽まで」
なお、そんなレゴシをパフォーマーとして表現する村田充は、本作が初のパフォーマー出演に。繊細な身体表現やダンスで本作の世界観を作り出しているが、「長い俳優人生の中でこんなことがあると思っていなかったのでびっくりしてるのですが、キャストやスタッフの皆さんに甘えつつ、励ましてもらいながら今日までやって来ました」と振り返った。
続けて、ハイイロオオカミのジュノ役・凰稀も「私の芸歴人生において“弄ばれ女子”の役は初めてでして(笑)、今回はかなりの挑戦だと思っております」と気になるコメントを。「本当にすてきな仲間とスタッフの皆さんに恵まれまして、毎日楽しくお稽古させていただきました。かなりのハードスケジュールですので、体調やけがなどに気を付けて、千秋楽までみんなで駆け抜けていきたいと思います」とほほ笑んだ。
さらに、アカシカのルイ役・崎山は「これから初日を迎えますが、もっともっと高みを目指し、けがをせずに最後までいけたらと思っております。僕自身、レゴシ役の龍我の一生懸命な姿、そしてパフォーマーの充さんの息遣いや汗にすごく影響されているのですが、それがすごく原作とリンクしているなと。今後も影響されながら、高め合いながら、いい作品を届けられたらなと思います」と意気込みを。
作曲・音楽監督・演奏を手掛ける和田俊輔も、「いわゆるハッピーなミュージカルではなく、各シーンに葛藤なり、人の生きざまみたいなものが刻み込まれていると思っています。観客の皆さんにとってもどこか身に覚えのある、何かグサッと刺さる作品なんじゃないかなと。今朝振り返って、この作品を言葉で表すと“体験”という言葉が近いのかなと思ったんです。作品自体を体験していただくのもあるけれど、自分の人生なり思い出なりを追体験しながら レゴシやハルの人生を見ていく、そういう旅になるんじゃないかなと思います」と作品への思いを言葉に込めた。
最後は、佐藤から急きょ「僕、やりたいことがあるんです。僕が何か言った後に、みんなで“おー!”みたいな…」という提案が。すると「最後まで頑張っていくぞ!」という佐藤の掛け声に続き、「おー!」という力強い声が響き渡った。なお、本作は9月3日~8日までシアター1010にて、同月14日~16日まで大阪・COOL JAPANPARK OSAKA TT HALLにて上演される。