「シカゴ」シリーズ第4弾、検察官や捜査官たちの活躍を描く法廷ドラマ「シカゴ・ジャスティス」 あらすじと見どころに迫る
海外ドラマ「シカゴ」シリーズの第4弾となる「シカゴ・ジャスティス」。消防局、警察、医療センターと、作品ごとにそれぞれ舞台を変えてきた「シカゴ」シリーズだが、2017年に放送を開始した本作では、検察官や捜査官たちの活躍を描いた法廷ドラマが紡がれる。今回は、動画配信サービス「Hulu」で配信中である本作のあらすじや見どころについて紹介していく。 【写真】容疑者の取調べをするフィリップ・ウィンチェスター“ピーター・ストーン”ら ■シカゴの街を守る海外ドラマシリーズ、今回のテーマは「法」 海外ドラマ界の巨匠で、「LAW & ORDER / ロー・アンド・オーダー」などを手掛けるディック・ウルフが製作総指揮を務める「シカゴ」シリーズは、“シカゴの街を守る”という使命感を持った者たちが奮闘していく物語。 シリーズ第1作は2012年に米NBCで放送を開始した「シカゴ・ファイア」で、シカゴ消防局51分署を舞台に、救命活動に励む消防士や救急隊員たちの熱き姿を描いた。本作は最新話が放送される度に高い視聴率を記録し、全米のファン投票によって選ばれる「ピープルズ・チョイス・アワード2024」では、ドラマ・ショー・オブ・ザ・イヤーにノミネートされるなど、放送から10年以上経った今もなお愛され続けている。 さらに2014年からはシカゴ警察の活躍を描いた「シカゴ P.D.」、翌2015年にはシカゴ医療センター(シカゴ・メッド)を舞台にした救命医療ドラマ「シカゴ・メッド」が放送されるなど、続々とスピンオフを展開。そしてシリーズ4作目となる「シカゴ・ジャスティス」では“法廷”を舞台に、揺るぎない情熱を持った検査官たちが真相を探求し、正義を貫いていく。 ■39人の命が奪われる事件が発生…捜査官チームが奮闘する第1話あらすじ 第1話は、「シカゴ・ファイア」「シカゴ P.D.」とのクロスオーバーエピソードで、39人もの命が犠牲となった“倉庫火災”が物語の軸となる。シカゴ警察は容疑者の捜査を進める中で、ディラン・オーツという男を放火や殺人の容疑で逮捕。家族や友人を失った人々のために、放火の容疑者を起訴するべく、主人公のピーター・ストーン(フィリップ・ウィンチェスター)が奮闘していく。 ストーンは州検事補にして、特別検事局の副局長。実は名門シカゴ・カブス所属の元プロ野球選手だったが、怪我で野球生命を絶たれた過去を持つ。現在は州検事マーク・ジェフリーズ(カール・ウェザース)の指揮のもと、同僚らとともに真実の解明と法の維持のため、飽くなき努力を続けている。 そして今回事件現場となった倉庫は、かつて“小児性愛者の巣窟”と呼ばれていたいわく付きの場所。その旨を綴った記事を弁護側の書類から見つけたストーンは、“この記事を読んで性的虐待の記憶が呼び起されたのが犯行動機ではないか”と推測する。だが敏腕弁護士を相手に裁判は思いのほか難航し、記事を書いたライターからも証言を拒否されてしまう――。 ■正義感の強い主人公と冷静沈着な上司のコンビに注目 本作では、“法”という分野でシカゴの街を懸命に守ろうとするプロフェッショナルの活躍ぶりが見どころの一つとなっている。 まず主人公のピーター・ストーンは、正義感が強く頭脳明晰、そしてまじめな性格。法廷でも冷静かつ鋭い理論で相手を追い詰め、時に法の理不尽さと自身の倫理観の狭間で葛藤しながらも成長していく姿は、視聴者に大きな共感をもたらした。 また正義感の強いストーンはもちろんのこと、冷静沈着で内に熱いものを秘める上司・マークも本作に欠かせないキャラ。大柄で貫禄のある体格も相まって、“頼れるボス”感があり、理不尽な現在の法を嘆くストーンに対して、“法を変えてみてはどうだろう”と新たな視点でアドバイスを与えるなど、柔軟な考えを持った人間性もうかがえる。 そんな相性抜群のコンビが、限られた“法”のもとで見えない事件に立ち向かっていく姿は見応え抜群だ。 さらに本作には、スピンオフ第2弾にあたる「シカゴ P.D.」で特捜班の刑事として活躍していたアントニオ・ドーソン(ジョン・セダ)も登場。「シカゴ・ジャスティス」では“異動”して州検事局の主任捜査官として奮闘している。「シカゴ P.D.」とはまた違った、新たな魅力を感じることができるだろう。