お店でタイヤ交換時に勧められる「アライメント調整」は本当に必要? 適切な「頻度」と相場の「費用」についても解説
車検時やタイヤ交換をした際に、アライメント調整を勧められる場合があります。ですが、アライメント調整が何なのか知らない方もいるかもしれません。アライメントが普段聞きなれない言葉であるため、何をどのように調整し、その結果がどのようになるのかイメージが難しいものです。 今回は、自動車のアライメント調整について解説し、適切な頻度や費用相場についてもご紹介します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
アライメントとは走行安定性を高めるために調整されたホイール角度
アライメントとは、簡単に説明すると、ホイールの取り付け角度のことです。自動車のサスペンションは、複数のアームやリンクといった部品で三次元的に構成されています。その中で自動車がまっすぐ安定して走るように調整したホイールの角度がアライメントです。 それぞれの角度要素については表1の通りです。 表1
※筆者作成 これら4つの要素は、三次元的に構成されているため、走行時の衝撃などで前後左右に、それぞれのタイヤにズレが生じるとされています。人間の骨格と同じように、正常な状態の角度からズレが生じると、負荷のかかる部分が変わってしまい、調子を崩してしまう可能性があるのです。このズレを調整することが、アライメント調整です。
アライメント調整に必要な費用相場
アライメント調整の費用は、依頼する事業者によって異なるようです。また、軽自動車、小型車、普通車といった車の種類や、輸入車かどうかなどによっても金額に違いが見られます。 例えば、ある業者でのアライメント調整の相場は、表2の通りです。 表2
※筆者作成 なおディーラーの場合、アライメント測定の専用設備がなく外部業者に依頼することがあるため、タイヤ専門店や修理業者と比較して料金が高くなる可能性もあるようです。 さらに、事業者によってはアライメント測定と調整を個別に料金設定している場合もあれば、測定と調整をセットでまとめて見積もる場合もあります。また、調整対象となるアライメント項目の一部しか対応しないケースもあるため、料金だけでなく作業内容についてもしっかり確認し、納得したうえで依頼することをおすすめします。
アライメント調整は快適な走行には必要あり! 必要に応じて調整を検討しよう
アライメント調整を行うと、車の足回りのバランスが整い、運転がより快適になる可能性があります。 調整のタイミングは、3~5年に一度や、走行距離が10万キロメートル前後を目安にするとよいでしょう。また、タイヤ交換の際に一緒に調整を行うと、タイヤの寿命を延ばすことができる可能性があるので、タイヤ交換時にぜひ検討してみてください。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部