熊本市電に『3両編成導入』で混雑解消なるか? 新型車両「2400形」が11月下旬から運行開始
熊本放送
混雑解消へ向け、11月下旬から営業運転を始める、熊本市電の新たな車両。その導入の裏側を取材しました。 【写真を見る】熊本市電に『3両編成導入』で混雑解消なるか? 新型車両「2400形」が11月下旬から運行開始 ■ダイヤ改正で本数減少…混雑で見送ることも 熊本市電は、運転士不足などにより今年6月のダイヤ改正で運行本数が減少しました。ラッシュ時も例外ではなく、JRとの乗り換え客であふれる新水前寺駅前電停では、改正前と比べて4便減少し、通勤・通学客に影響が出ています。 利用客「(混雑するから)来た電車に乗れなくて、2本くらい市電見送ることもあります。朝の時間はもうちょっと増やしてほしい」 利用客「車両を増やしてほしいです」 こうした状況を受け、導入されたのが新型車両です。 ■九州最大の路面電車 定員は従来の1.5倍 今年9月に熊本にやってきた新しい車両『2400形』。熊本城の屋根と漆喰の壁をイメージしたスタイリッシュな車体です。 上岡梨紗アナウンサー「(車両の中の)階段を上ると、車掌席の横にも座席があり、従来の車両よりも多くの人が乗車できます」 3両編成の車両は全長21mで定員は112人。現在走っている2両編成の低床車両と比べて定員は約1.5倍で、路面電車としては九州最大です。 熊本市交通局 運行管理課電車営業所 中山田智行副所長「お客様が電停からあふれるような状況もあります。(新型車両は)倍近くの人を運ぶことができますので、混雑緩和に繋がるかなと」 ■運転手の研修開始!従来車両との違いは? 混雑解消の一手として期待される新型車両。 熊本市交通局は、10月2日から100人の運転士の研修をスタートしました。乗り込むのは、指導役と運転士で、休みや業務の合間を使って訓練に励みます。 これまでの車両との最大の違いは、“車両の運転方法” です。2つに分かれていたアクセルとブレーキのレバーが新型車両では1本になりました。 訓練初参加 運転手歴30年 赤野博文監督「この辺ですか?じゃあ2のあたりくらいで止めないと…」 初めて触る操作レバーにベテラン運転士も。