上越高MF山崎生直(1年=ジェフユナイテッド千葉U-15出身)は同点ゴールを決めた(Kaoru WATANABE/GEKISAKA)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [9.16 NBチャンピオンシップU-16準決勝 上越高 1-1(PK4-3)大成高 時之栖うさぎ島G] 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 　上越高(新潟)は、「ニューバランスチャンピオンシップ(NBC)2024 U-16」準決勝で流れの悪い立ち上がりに失点。だが、前半10分にMF山崎生直(1年=ジェフユナイテッド千葉U-15出身)が同点ゴールを決めた。 　左サイドからのFKでキッカーを務めた山崎は、「(藤川祐司)監督がいつも『GKとファーポストの間に蹴れ』って言われてるので、それを意識して蹴りました」と右足でキック。ボールは「完璧でした。上手くいきました」と狙い通りのコースへ飛び、ゴール前の混戦を抜けてネットに吸い込まれた。 　序盤に追いついた上越は、タフなゲームで奮闘。攻撃の軸を担う山崎が、「自分たちは、技術が強豪校よりはないと思っていたんで、みんな一団結して気持ちでも勝って、試合でも勝てたらいいなと思っていた」というように、PK戦を含めて気持ち、元気でも相手を上回ることを意識して勝利した。 　山崎は「ニューバランスチャンピオンシップ(NBC)2024 U-16」予選リーグの全3試合でゴール。また、準決勝の同点ゴールに加え、飯塚高(福岡)との決勝でも絶対の自信を持つPKを決めた。5得点はチームトップ。左サイドからの仕掛けや決定力を特長とするMFは、準決勝、決勝のPK戦でいずれも1人目として決めるなど優勝に大きく貢献した。 　千葉U-15から元Jリーガーの藤川監督の存在や、練習環境に惹かれて新潟の新鋭・上越へ進学。参考にしている選手は、静岡学園高や磐田で活躍したMF古川陽介(グールニク・ザブジェ)で「自分で打開して、自分で決めれるような、チームを勝たせられる選手になりたい」と誓う。 　普段はトップチームで活動しているが、フィジカル面などの課題があり、まだまだ活躍するまでには至っていない。 “全国大会級のU-16大会”で優勝、活躍したことを自信に、武器のドリブルやシュートをより磨いて次はトップチームで活躍する。