枕崎が1時間半遅れの試合でも集中力を発揮!堅守を発揮し、2年連続の8強!【24年夏・鹿児島大会】
<第106回全国高校野球選手権鹿児島大会:枕崎3-0鹿児島中央>19日◇3回戦◇平和リース球場 【トーナメント表】夏の鹿児島大会 19日までの結果 試合開始前に大量に降ったにわか雨で、午前10時の開始予定が大幅に遅れた。開始時刻は11時38分。晴天が広がった分、水分の蒸発に伴う蒸し暑さの中での試合となった。 昨夏8強の枕崎と、2回戦でシード鹿屋農を延長戦で下した鹿児島中央が激突した。 3回裏、枕崎は二死から2番・上釜 征也(3年)が粘って四球で出塁。3番・三嶋 聖太主将(3年)が右越え二塁打を放って二三塁と先制機を作ると、暴投で三走・上釜に続いて、二走・三嶋主将も生還して2点を先取した。 4回には一死二塁から8番・外薗 宗朋(3年)が中前適時打を放ち、3点目を挙げた。 5回以降も6回以外毎回先頭打者を出しながら、追加点は奪えなかったが、7回一死までは今村 渉生(2年)、以降はエース濵崎 颯太(3年)の継投で、鹿児島中央打線を完封した。 鹿児島中央は4回からリリーフした右腕・若松 勇翔(3年)が5回以降立ち直り、追加点を許さず。8回裏には二死一二塁から3番・三嶋主将の左前打で二走が本塁を目指したが、左翼手・本田 親翔(3年)がダイレクト返球で刺すなど、好守で盛り上げたが、打線が最後まで振るわなかった。 「集中だぞ!」 3回裏、三塁側ベンチの深野木 太洋監督は三走・上釜に声を掛けた。簡単に二死となって無得点で終わりそうだったところが、上釜が四球で出塁し、3番・三嶋主将が長打でつないだ。相手の集中が乱れやすい状況に加えて、雨上がりの蒸し暑さが、思考力や集中力を奪う。 案の定、暴投でボールが逸れた上に、捕手がボールを見失っていた。三走・上釜に続いて、二走・三嶋主将も勢いよく頭から滑り込んだ。三塁ベースを回った時、コーチャーが本塁ゴーの指示を出していた。「日頃から1つのボールに全員で集中していたからとれた得点だった」と三嶋主将は胸を張る。 この得点を今村、濵崎の右腕2人の継投を無失策の守備で盛り立て、完封した。「昨年8強入りしたチームは打力のチームだったが、今年は守備の堅さが売りのチーム」(三嶋主将)の持ち味を発揮し、2年連続の8強入りを勝ち取った。