マイボトル飲用が拡大 飲み物とボトルの両方で多様化 その背景は?
マイボトルに詰める飲み物は多様化しており、抽出に時間を要する水出し商品などの不満点解消を図るべく、今年、マイボトル専用パウダードリンクを立ち上げたのはAGF。 3月1日から新シリーズ「ブレンディ」マイボトルスティック(マイボトルスティック)計6品種を発売している。 マイボトルスティックでは、簡便・バラエティ・環境・経済性の4つの生活価値を備えていることに加えて、新たな切り口として、常温ドリンクのニーズや透明ボトルによるSNS映えの意識にも対応する。 マイボトルそのものも多様化している。AGFによると健康意識や“映え意識”の高まりを背景にクリアボトルが広がりみせているという。 三橋祐太郎コンシューマービジネス部グループ長は、透明ボトルが市場に出回るといった取り巻く環境について「マイボトルにもともと期待されている機能価値に加えて、実は情緒的な価値も求められているような状況」と指摘する。 ドリンクは、マイボトルスティックを入れたマイボトルに水やお湯を注いで5秒ほど振ると完成する。 増田修コンシューマービジネス部マネージャーは「忙しい毎日の朝に簡単に素早くサッと作ってもっていける。しかも、いつも同じ味わいのドリンクが作れる。これは非常に大きな生活価値の1つ」と胸を張る。 ステンレス製特有の金属臭がクリアされれば、コーヒーもよりおいしく持ち歩きできるようになり、マイボトル飲用はさらに広がる可能性がある。 マイボトルではないが、その可能性を示すものとしてHARIO社は、ステンレス製真空断熱構造のマグ・ポットの内側にセラミックコーティングを施したマグとポットを新発売。「ステンレス特有の臭いを軽減し、陶器のような口当たりでコーヒーはもちろん飲み物本来の味が楽しめる」(HARIO社)という。