「あんなふうに食べたい…」全人類が憧れる『孤独のグルメ』井之頭五郎の「メシの流儀」
■「飲み物はウーロン茶」「主食は白米」黄金パターンに視聴者も興奮
多彩なジャンルの飲食店が登場する『孤独のグルメ』において、毎回のように登場するものがある。それが「ウーロン茶」と「白米」だ。この2つは五郎のメシになくてはならない存在といっても過言ではない。 店員から「お飲み物は?」と聞かれたら、五郎はほぼ確実にウーロン茶を頼んでいる。ウーロン茶のさっぱりとした飲み口が大食いにマッチしているのだろうか。ちなみに、ウーロン茶の本場である中国では五郎について、「どうして彼はウーロン茶ばかり飲んでいるんだろう?」と、話題になったこともあるようだ。 白米に至っては「骨の髄から白いごはん至上主義者だ」と、コメントするほどの大好物。おかずを口に入れてから白いごはんで追っかけるときの幸せそうながっつき具合は、見ているだけでお腹が空いてくる。 極めつけはおかずぶっかけメシ! 肉だろうと魚だろうと、定食系の注文をした回では残ったおかずを白米に乗せ、ラストスパートにわしわしとかっこむ。文章だとちょっと行儀悪く見えるが、松重さんの清潔感ある食べ方のおかげで不快感がなく「本当に美味しそうだ」と感じるばかりだ。 初手ウーロン茶からのおかずぶっかけメシでフィニッシュは、「井之頭五郎の黄金パターン」といえる。これが見られる回はつい盛り上がってしまうファンもいるのではないだろうか。 今回見てきたように、五郎には彼なりのメシの流儀がある。それを貫く食べっぷりに視聴者は共感し、五郎のようにメシを楽しく美味しく食べてみたいと憧れるのだ。 五郎役の松重さんは「おっさんがメシ食ってるだけ」「何が面白いかわからない」と、よく本作を自虐的にいじっている。松重さんなりの照れ隠しなのだろうが、筆者としてはその「おっさんがメシ食ってるだけ」の姿がとても面白く、マネしたくなるほど大好きだ。 そう感じる人が多いからこそ、ドラマ『孤独のグルメ』は、日本中から愛される長寿番組に成長したのだと思う。
ハチミツ
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