通行誘導2分で開始…フォルモントが投入、最新システムの機能
フォルモントホールディングス(東京都青梅市、望月武治社長)は、道路工事現場での車両の片側交互通行誘導を自動化したシステムで、セットアップと準備の時間を従来比約8割短縮した最新版を発売した。電源を入れてから誘導開始までの時間を従来の10―15分から2分に短縮。同時にシステム搭載専用車両の小型車も発売した。両製品を合わせた消費税抜きの価格は700万円から。交通量の多い都市部の交通誘導現場などに拡販する。 片側交互通行誘導システムは、カメラによる画像処理で工事帯周辺の車両を検知して、周囲の交通状況や信号の状況をもとに「進め」「止まれ」の判断を行う。 従来版は立ち上げ中は誘導ができずに車両渋滞を招いていたが、最新版「コミューンプラス モデルS2・0」は、セットアップ中は固定時間で「進め」「止まれ」の指示を切り替えられるようにした。 また同システム搭載専用車両の新製品「コミューンプラス ミニ」は、サイズを約3分の2に小型化。これにより、到着後、工事帯反対側の機材を運搬する必要がなくなり、迅速に起動できるようにした。 3月4日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕する「セキュリティーショー2025」に実機を出展する。