三菱電機が新型ホームドア JR東と共同開発、長崎工場で製作 風圧の影響減、工事簡素化へ
三菱電機は同社の従来型ホームドアの後継機となる「スリットフレームホームドア」をJR東日本、JR東日本メカトロニクスと共同開発した。長崎県西彼時津町の三菱電機伊丹製作所長崎工場で製作。本年度中にJR南武線の駅に導入される。 ホームドアは乗客と列車の接触や、線路への転落防止を目的に設置される。新型の「スリットフレームホームドア」は従来型と同様の腰高式ホーム柵。安全機能を維持しつつ扉や戸袋をスリット化し、隙間から風が抜ける構造になっている。 列車進入時などにかかるホームドア支持部の風圧影響を約40%軽減。ホームの補強工事といった設置工事の簡素化が期待できる。標準開口幅は200センチ、ドアの高さは119・4センチと従来型とほぼ同じだが、重量は約30%減の282キロ。 JR東日本は本年度中に分倍河原駅(東京都府中市)1、2番線、登戸駅(川崎市)2番線に設置を予定している。2031年度末ごろまでに東京圏在来線の主要路線330駅758番線にホームドアの導入を目指すという。