【マリーゴールド】初代スーパーフライ級王者・翔月なつみ「“執念”や“心の中の見えにくい部分”をもっと選手全員が出していかなきゃ」
――初代王者は周りから注目される立場だと思います。松井珠沙選手は「勝つまで何回でもやってやる」、またビクトリア弓月選手は「私はスーパーフライ級を狙いたい」と発言しました。 翔月:来るもの拒まずなので誰とでも戦います(笑)。ただ、スーパーフライ級は55キロ以下という体重制限があるので、誰でも挑戦できるベルトじゃない。その資格がある選手全員と、とことんやりたいですね。 また、55キロ以下のベルトを持っている私が唯一、赤いワールド王座と白いUN王座全てのベルトを狙える立場にあります。 日々力をつけて、「何歳からでも夢は叶う」というところをお見せしたいなと思ってます。 ――7月30日のツインスター王座決定戦の準決勝は後輩である天麗選手&後藤選手組と戦いました。tWin toWer(ツインタワー)のような高身長の選手と戦う時に気をつけているところはありますか。 翔月:身長に関してはどうにもならないもの、欲しくても手に入れられないものなので、そこは警戒して戦いました。 大きいからこそ1発1発のダメージは大きい。相手の攻撃を受け、更に上をいく攻撃で超えたいですね。 ただ決勝戦で桜井麻衣&MIRAI(ミライサク)には完敗です。青野未来とのタッグで共に二冠王者になる予定でしたが…ただ一回負けただけ。いつかツインスターのベルトを巻きたいと思います。 ――今後の目標を教えてください。 翔月:ジュリアさんみたいに周りを巻き込んで戦える選手が、まだまだマリーゴールドには少ないと思う。私もすべてのベルトを標的にして、全選手を巻き込んで戦えるようになりたい。 「絶対勝ちたい」「負けられない」っていう“執念”や“心の中の見えにくい部分”をもっと選手全員が出していかなきゃと思います。
――意外な発言ですね。翔月選手はどちらかというと、そういった心の中の思いをなるべく断ち切り綺麗な部分を試合で表現しているイメージでした。 翔月:全然汚いです(笑)。 ――翔月さんの口から「汚い」という言葉が出るなんて… (笑)。 翔月:両国国技館での戦いもそうでしたが、軽やかで綺麗な戦いをいつも望んではいないです。 パワーがない分、どうしても飛んだり相手の反動を利用した技が多くなってしまうけど、気持ちの部分では若い選手にも負けないと思っています。 「蒼き闘志」というフレーズ通り、感情が表に出るタイプではないけど昔と比べるとだいぶ出るようになったと思います。 奈七永さんみたいにパッションを身近に感じる選手もいるので、いいところを見つけて吸収したい。 みんなが私の様子を伺っているようにも見えるので、そこを掻き分けて「ついてこい」と言えるような選手になりたいですね。 ――頼もしいですね。最後にファンの方に一言メッセージお願いします。 翔月:皆さんが応援してくれるおかげで、初代スーパーフライ級王座のチャンピオンになることができました。その声援がある限り、このタイトルを防衛し続けたいと思います。 今までは“お芝居の人”と言われることも多かったけど、“プロレスラー”翔月なつみとしてマリーゴールドで輝いていきます。これからも応援よろしくお願いします! (おわり) <プロフィール> 翔月なつみ(しょうづき なつみ)1989年2月25日生まれ、兵庫県尼崎市出身。身長158cm、体重50kg。美容師をしていたが舞台女優に転向。2012年1月22日、新木場1stRINGにて紫雷イオ戦でデビュー。同期の宝城カイリ(カイリ・セイン)と宝翔天女を結成し、2013年4月29日の両国国技館でゴッデス王座を奪取。2015年2月、怪我のため現役を引退。再び女優業をしたが2021年11月にアクトレスガールズで澄川菜摘として8年ぶりにプロレス復帰を果たした。背番号28、キャッチフレーズ「リングに羽ばたく蒼き闘志」
大楽聡詞