障害者とジュニアがゴルフで会話! 「第1回君津市長杯ジュニア育成障がい者ゴルフ交流大会」をレポート
2024年4月16日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、3月中旬に千葉県の新君津ベルグリーンCCで開催された「第1回君津市長杯ジュニア育成障がい者ゴルフ交流大会」の模様がレポートされている。「みんゴル」でもその「ゴルフから始まる新しい交流」の一部を紹介しよう。
本大会は、関東高等学校・中学校ゴルフ連盟(KHGA)が募集したジュニアゴルファーと日本障害者ゴルフ協会(DGA)の障害者ゴルファーがペアを組み、交互に打ったボールのスコアで競うもの。「以前、DGAさんの全国大会で地元の高校生がボランティアとして参加したんです。それを見て、今度は一緒にラウンドしたらいいのでは、と。ジュニアが障害を持った方と1日プレーすることで、ボランティアとはまた違う、何か得るものがあるはずだと。ペアでお互いにリスペクトして助け合いながらプレーすれば達成感もあるはず。1回で終わるのではなく、ステップを重ねていくことが 大事だと考えています」とKHGA事務局の緋田幸朗氏。 開催コースがある地域であり、大会趣旨に賛同した君津の「市長杯」の冠も付く。
石井宏子君津市長は、「今後もこの大会が2回、3回と継続していくことを心より願っています。君津市としても、誰もが気軽に運動やスポーツに触れ、楽しむことができる環境づくりを目指して、障害者スポーツの普及、振興に力を注いでいきたいです」とあいさつ。
30組のペアが、それぞれスタートしていった。 最初は、緊張からか会話も少なかったが、そこは「ゴルフが好き」な競技者同士。プレーに入ると、真剣に集中しながら1打でも上を目指す。交互に打つペアだからこその“協力”も自然に出てくるのだ。 日本初の義足のティーチングプロ、吉田隼人のペアは吉田のレッスンを受けながら楽しくラウンド。 「わからないところも気軽に丁寧に教えてくれるので嬉しいです。低い球の打ち方やマネジメントを教わりました」(酒井優希さん・高2)「高校からゴルフを始めた彼に、今日は100切りを目指そうと。彼が知りたいことを優先して、よりゴルフが楽しくなるように盛り上げていきました」(吉田) 沖津眞澄さんは「ちゃんと答えられた? 」と“相棒”の取材対応も心配しながら「上手かったよ~」とべた褒め。吉岡陽桜里さん(高2)は、「すごいです。片手であそこまで飛ばせるのは、ミート率が高いから。新鮮で楽しかったです」としっかり答えてくれた。