安倍派の全閣僚4人交代へ 副大臣、政務官含め一掃
岸田文雄首相は自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー裏金問題を巡り、同派所属の閣僚4人を交代させる方針を固めた。同派の副大臣、政務官計11人も代える方向で調整に入った。13日の国会閉幕後、週内にも実施する案が浮上。党側では、安倍派事務総長を務める高木毅国対委員長と同派の萩生田光一政調会長が交代する見通しだ。政権関係者が10日、明らかにした。 安倍派全閣僚の交代調整 首相、パーティー裏金問題
安倍派は党内最大派閥で、政務三役在任ゼロとなれば異例の事態。党内から慎重論が出る可能性もある。東京地検特捜部の捜査の行方に加え、年内の予算編成や来年の通常国会を含む政権運営への影響を見極め、最終判断する。 首相は11日朝、官邸で記者団に内閣改造や党役員人事を行うかどうか問われ「国政の遅滞を生じさせないために、適切なタイミングで適切に対応を考えたい」と述べた。「政治資金に関して国民に疑念が広がっている。深刻に受け止め、危機感を持っている」とも強調した。 安倍派現閣僚は松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、鈴木淳司総務相、宮下一郎農相の4人。