【バレー】女子日本代表 眞鍋政義監督「選手個々の技術、経験はもちろん、戦術・戦略を磨き上げることが急務」、中村貴司強化委員長「チームを導いてくれた眞鍋監督に深く感謝」 今季総括コメント
東京2020オリンピックからの再起を託された身として、最低限の目標である「パリ2024オリンピックの出場権獲得」という目標は達成することができましたが、自分たちの力を信じて目指したオリンピックの表彰台には手が届きませんでした。かねてより対戦国との体格やパワーの差について言及してきましたが、各国の守備力も年々上がっており、簡単にボールが落ちなくなっています。次のロサンゼルス2028オリンピックを目指すチームが世界の強豪国と互角に戦うためには、選手個々の技術、経験を積み重ねることはもちろん、戦術・戦略を磨き上げることが急務です。このチームが3年の間に経験してきた67試合の中で核となる試合を中心にしっかり分析して、次のサイクルを戦うチームへと引き継ぐつもりです。 3年間、たくさんの選手をバレーボール女子日本代表チームに招集し、ともに戦ってきました。その中には、パリ2024オリンピックを戦ってくれた選手13名だけでなく、これからの活躍が期待される選手もたくさんおりました。未来を担う選手たちに国際経験を多く積んでもらい、日本女子バレー全体の底上げを図っていくことが肝要であると、3年の任期を終えた今強く感じています。 最後になりますが、バレーボール女子日本代表チームに声援を送り続けてくださったファンの皆さま、ご支援をいただきましたスポンサーの皆さま、我々の活動を受け入れてくださった自治体ならびに関係各所の皆さま、選手の派遣などを通じてご協力いただきました所属チーム、リーグ、大学、高校などの皆さま、そして情報発信を担ってくださった報道機関の皆さま、全ての皆さまに心より御礼申し上げます。
中村貴司女子強化委員長
バレーボール女子日本代表チームは今シーズンのネーションズリーグ予選ラウンド終了後の世界ランキングでパリ2024オリンピックへの出場権獲得を目指しました。 そのネーションズリーグで出場権を無事獲得し、さらに準優勝という結果を残すことができました。パリ2024オリンピックに向けては、メダル獲得という目標を掲げ、約1か月という短い調整期間を経て世界の強豪チームと戦う準備を進めました。 オリンピック初戦のポーランド戦は善戦するも惜敗を喫し、ネーションズリーグの準決勝でも対戦し勝利していたブラジルとの1戦は、相手の気迫に翻弄された結果となりました。ケニア戦ではしっかりと日本のバレーボールを展開することができましたが、最終的には9位という結果で終了することとなりました。選手やスタッフはオリンピックの厳しさを目の当たりにし、今後の糧としてさらに個人としての技術に磨きをかけ、バレーボール界の発展に生かしてくれることと思います。 2021年12月から女子日本代表監督に就任いただいた眞鍋政義監督におかれましては、パリ2024オリンピック出場を第一目標に掲げ、スタッフ、選手に寄り添いチームをしっかりまとめ上げてくださいました。特に選手選考においては優秀な選手が多くいる中、海外で通用する選手の見極めなど、相当なご苦労がありましたが、采配を含め手腕を大いに発揮し、ネーションズリーグで準優勝、自力でのパリ2024オリンピック出場へとチームを導いてくれましたことに深く感謝しております。 協賛社やメディア、そしてファンの皆さまにはこの3年間の活動にご支援ならびにご声援を賜り誠にありがとうございました。ともに戦っていただきましたすべての関係者皆さまに深く御礼申し上げます。そして、今後も皆さまのご支援ご鞭撻のもと、強く愛されるバレーボール女子日本代表チームを構築するために尽力してまいります。
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