雷雨で17棟が床上浸水、27棟が床下浸水 埼玉県が被害状況まとめ JR高崎、宇都宮、八高線、東武東上、越生、西武池袋、西武新宿の各線が一時運転見合わせ 警察への通報は240件
埼玉県は8日、7日に発生した激しい雷雨による被害状況をまとめた。避難指示(警戒レベル4)が発令された川越市では、道路の冠水が78件に上った。県内全域で住宅の浸水被害は計44棟。川越市で8棟、東松山市で4棟など計17棟が床上浸水し、床下浸水は東松山市で7棟、川越市6棟、所沢市4棟、新座市4棟など計27棟だった。 落雷で落下したとみられる埼玉県庁の外壁など【写真3枚】
県内の降雨量(7日午後5時~8日午後2時)は、鳩山で122ミリ、さいたまで64ミリ、所沢で50ミリを記録。江川(北本市石戸、桶川市上日出谷、上尾市領家)と飯盛川(坂戸市片柳)で溢水(いっすい)が発生した。県西部を中心に農作物の冠水が確認され、被害状況を調査している。 さいたま市浦和区の県庁第3庁舎では、落雷で外壁の一部が破損した。鉄道はJR八高線・宇都宮線・高崎線・湘南新宿ライン、東武東上線・越生線、西武新宿線、池袋線で一時運転を見合わせた。 県警によると、7日の大雨に関連した県警への110番通報件数は、8日午前7時時点で240件だった。うち車両水没が70件、道路冠水が60件で、信号機の滅灯や床上、床下浸水に関するものなどが110件だった。 7日午後5時4分に設置された情報連絡室は、8日午前2時6分に閉鎖された。