台湾の人たちを元気に 釧北陽高生徒会、地震被害で募金や応援旗
「親切にしてくれた台湾の人たちを元気づけたい」―と、北海道釧路市にある釧路北陽高校の生徒会(對島将義会長)が全校生徒に呼び掛けて、4月3日に発生した台湾東部沖地震で被害を受けた人たちのために募金活動を実施。併せて生徒たちからのメッセージを書き込んだ応援旗と吹奏楽局が演奏する様子を撮影した応援ムービーを製作し、被災地へ届けることになった。 北陽高校は台湾への見学旅行(修学旅行)を通じて、昨年から台北市の景文高級中学との交流を進めており、對島会長(3年)は「自分たちが台湾に行ったときにとても優しく接してくれた台湾の人たちを応援したいと思った」と支援活動を発案した経緯と支援内容について13日、同校校長室で村木宗徳校長に報告した。 この日は生徒会を代表して對島会長をはじめ、3年の佐々木百世さん、平塚瑠奈さん、永堀野乃さん、2年の門脇麗愛さん、松田歩乃佳さん、福島美央さんの7人が、これまで取り組んできた内容を説明した。 応援旗は縦86㌢、横125㌢の布に、台湾への支援の思いを込めた大きなハートマークを美術部の生徒がデザイン。その上に書道部の生徒が「台湾加油!」(台湾頑張れ!の意)と書き込み、その周囲に約400人の生徒の応援メッセージを寄せ書きしている。 募金活動は4月11日から25日まで校内で行われ、募金に協力した生徒には台湾での見学旅行で撮影した写真をプリントしたポストカードをプレゼントした。集まった募金は6万9509円となり、日本赤十字社を通じて台湾に送金される。 応援する気持ちを込めた映像は、体育館で撮影した全校生徒のメッセージと吹奏楽局が演奏する姿を撮影した映像に、英語で表記した説明文を加えるなど、細やかな配慮がなされた仕上がりとなっている。旗と映像は今月中にも景文高級中学に贈呈する予定という。
釧路新聞