上履きに「ころす」 椅子に画びょう 給食に鉛筆の芯 女子児童(小4)が受けた過酷ないじめ 第三者委員会「学校の初期対応の遅れ」を指摘
上履きに「ころす」と書かれた紙を入れるなど、おととし福岡市の小学校でおきた女子児童に対する6件の行為について、第三者委員会はいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定しました。 【写真で見る】女子児童が受けた過酷ないじめ 第三者委員会は「重大事態」に認定
女子児童は涙を流した
第三者委員会の報告書によりますと、おととし5月、福岡市の公立小学校で当時4年だった女子児童の算数と国語の教科書がなくなり、男子トイレで発見されました。また、同じ日には女子児童の給食に鉛筆の芯が入っていたほか椅子に画びょうが置かれているのが見つかりました。さらに、翌日には、登校した女子児童が上履きの中に「きょうこそころす」と書かれたノートの切れ端を発見。女子児童は涙を流し、すぐに教室に入ることができなかったということです。
いじめ「重大事態」と認定
第三者委員会は、女子児童に対する6件の行為をいじめと認定し、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」にあたると結論づけました。
学校の対応に「初期対応遅れで連続発生とめられず」
報告書では学校の初期対応の遅れでいじめの連続発生を止められなかったと指摘しています。福岡市教育委員会は、「提言を重く受け止め再発防止に努めてまいります」とコメントしています。