米中の国防相がオンライン会談 会談は約1年半ぶり
アメリカのオースティン国防長官と中国の董軍国防相が16日、オンラインで会談しました。米中の国防相会談は、およそ1年半ぶりとなります。 オースティン国防長官と去年12月に就任した董軍国防相が協議するのは、初めてとなります。 アメリカ国防総省によりますと、オースティン長官は会談で、中国が南シナ海でフィリピンの船に対し軍事的圧力を強めていることを念頭に、航行の自由を尊重することの重要性を強調しました。また、台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて指摘しました。 さらに、ロシアによるウクライナ侵攻について協議したほか、弾道ミサイルの発射を続ける北朝鮮による「挑発行為」に懸念を表明しました。 米中の国防相の対話は2022年11月以来で、去年11月の米中首脳会談で再開することで合意していました。国防総省は今後も、中国側と積極的に協議を続けていくとしています。