知る人ぞ知る人気の味、ホルモン焼きPR 南陽、5専門店巡るスタンプラリー
ラーメンやワインで有名な南陽市に知る人ぞ知る人気の味がある。ホルモン焼きだ。山形、酒田といった県内でも人口の多い市に比べ、ホルモン焼きの店が多く、市民の“ホルモン愛”が見て取れる。そんなご当地グルメを広く発信するべく、地元青年会議所が市内の専門店を対象にしたスタンプラリーを初企画した。 「めざせ!南陽ホルモンマスタースタンプラリー」と銘打ち、南陽青年会議所(川合信也理事長)が取り組んでいる。参加店は▽炭火焼きホルモンかっぱ▽炭火焼きホルモンべした▽炭火焼ホルモン松楽▽ホルモン焼とんちゃん▽網焼きホルモン暴豚(ぼぶ)の5店舗。市内に五つの専門店があるのは、チェーン店を除くと県内一の数だという。 なぜ、南陽でホルモン焼きなのか。ルーツをたどると、「かっぱ」に行き着く。かっぱは1958(昭和33)年に創業。丁寧な下処理で臭みがなく、秘伝ダレのおいしさが特徴で、女性や子どもも含め幅広く愛されてきた。その味に魅せられ、かっぱで修行を積んだ人や常連客が次々と新店舗を開業したという。かっぱは今年1月に店をたたんだが、現在は別の主人が新生かっぱを営んでいる。
スタンプラリーは今月30日まで。のれんをくぐり食事代2千円以上で、スタンプをゲットできる。2店舗以上回り、応募すると抽選で食事券が当たる。全5店のスタンプがそろえば、特注のトングのプレゼントに応募できる。同会議所の須藤龍司まちづくり委員長(36)は「南陽のホルモンの魅力を知るきっかけにしてほしい」と話している。