シラスウナギ漁解禁「初日は数匹程度」 静岡県内20区域 2025年4月まで
養殖に使うニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」の今期漁が1日、始まった。漁期は2025年4月末まで。県知事許可による特別採捕だったシラスウナギ漁は23年12月から漁業法が適用される許可漁業に移行した。本年度は静岡県内20区域で877人(昨年度は889人)が許可を受けている。 磐田市の天竜川東側の河口では、日没に合わせて漁が始まった。採捕者は岸に照明を並べて波打ち際で手網をすくい、透明で細長いシラスウナギを捕獲した。 竜洋しらす鰻採捕団体(同市)の組合員は「初日は採れた人でも数匹程度。ここ5、6年の出足は同じような状況が続いている。漁が本格的になるのは来年1月中旬あたりではないか」と話した。天竜川西側では、砂州が浸食被害を受けるなど、不安材料がある。 全国有数の漁獲量を誇る静岡県だが、1988年の3370キロをピークに減少傾向で、2024年漁期(23年12月~24年4月)は982・3キロと3年連続で1千キロを下回った。
静岡新聞社