原因不明の体調不良……。それは腸の不調が原因かも!?
腸が元気な人は、風邪知らず!
腸は消化、吸収、排泄以外に免疫機構や脳とも深い関連性がある。そのため、腸の不調が体調不良に直結することは、医学的にも証明されている。 そして近年、注目を集めているのは、免疫力と腸の関係だ。腸には全身の約60%の免疫機能が存在し、外部から侵入するウイルスや、ばい菌などから体を守る防御機構としての役割を果たしている。そのため、腸内環境が悪化すると、この免疫機構が十分に働かなくなり、風邪をはじめとしたさまざまな感染症にかかりやすくなる。 冬はインフルエンザなどの感染症が流行しやすい時期なので、日頃から腸の不調に悩む人はとくに注意が必要だ。 また、過剰な肉体的ストレスも腸の不調の原因になることから、仕事が多忙な人、激しい運動を習慣的に行う人も要注意だ。なかでもランナーは冬に腸の不調をきたしやすい。その原因は、フルマラソンのオンシーズンが冬だから。大会前の過剰なトレーニングはランナーの体に多大なストレスをかけ、知らず知らずのうちに腸内環境も悪化していく。そのため、ランナーはとくに腸内環境整備には気を遣ってほしい。 不調知らずな体を維持するためにも、腸の状態にはつねに気を配り、不調を感じたら、すぐに対応策を講じよう。
腸活のキモは“腸腰筋”にあり!
小腸や大腸などの内臓を取り囲む筋肉には、内臓の前にあるアウターマッスルの腹直筋とその両側の腹斜筋、インナーマッスルの腹横筋、そして大腸と骨盤の間に位置する腸腰筋がある。 とくに腸腰筋は、脚を前に出すときに使われる筋肉であるだけでなく、内臓を支え、腸内環境をよくする働きをもつ筋肉だ。実際、腸腰筋が弱い人は腸の不調が発生しやすいことがわかっている。そのため、腸腰筋の筋力をつけると同時に、柔軟性を維持するためのエクササイズが、腸のコンディションを整えるためには必須だ。 ちなみに、腹筋が弱ると内臓を支える力が低下して、腸の血流や代謝の低下を起こし、便秘の原因にも……。以下で紹介する腸腰筋のエクササイズは、腸内環境整備に有効。腸の不調に悩む人は今日からでも実践しよう!