「聞く耳を持っている」「残り2イニングを…」ソフトバンク・スチュワートが114球熱投で今季初勝利、倉野コーチが認めた成長
◆ソフトバンク4―1オリックス(11日 、ひなたサンマリンスタジアム) ソフトバンクのカーター・スチュワート投手(24)が今季初勝利をつかんだ。1軍でのキャリアを通じて2番目に多い114球の熱投で6回を1失点にまとめた。今季5戦目の先発は多くの成長を自他共に認めるマウンドとなった。 ■高々蹴り上げた脚!人気俳優が美フォーム始球式【写真】 試合後、右腕の顔は赤く日焼けしていた。「ちょっと時間はかかってしまいましたけど、初勝利をここ大好きな宮崎で勝ち取れたことはすごくうれしいです」 決して完璧ではないが、要所で粘った。特に1点を追う4回は1死二、三塁のピンチで連続三振に切って取った。「前回と違って今日は4回とかのピンチをゼロでベンチに戻れたことが大きな違いかな」。前回登板の4月29日西武戦(みずほペイペイドーム)では5回に海野隆司の悪送球をきっかけに崩れて3失点。そこからの成長に自ら胸を張った。 倉野信次コーチも同じ4回の場面を起点として評価をした。「ああやってあそこ(4回のピンチ)から粘ったというのが結果につながったと思うので。残り2イニングをパーフェクトに抑えたことに価値がある」 防御率は2点台ながら勝ちに恵まれない試合が続いた。倉野コーチは「いい投球をしていても勝てなかった理由は本人に原因があったと思う」と言い切る。その上で「そこは一つ一つ丁寧に話をして改善しようねと常々やって きています。しっかり話をしたら素直に聞く耳を持っているので。今後成長していける伸びしろはまだまだあるなと感じています」と大きなポテンシャルを認めている。 「今日みたいに粘り強く、いい流れをこっちに持ってこられるようなピッチングができれば、勝利もついてくると思います」。さらなる勝ち星を誓った宮崎でのマウンドとなった。(鬼塚淳乃介)
西日本新聞社