「娘の顔が分からなくなってきた」5回目のワクチン接種後に体調不良 手足に力が入らず字も書けない“記憶障害”も… “打たざるを得ない”医療機関の事情【大石邦彦が聞く】
奈良県内に住む、倉田麻比子さん41歳。看護師ですが、今は休職中です。 仕事ができる体調ではありません。 【写真を見る】「娘の顔が分からなくなってきた」5回目のワクチン接種後に体調不良 手足に力が入らず字も書けない“記憶障害”も… “打たざるを得ない”医療機関の事情【大石邦彦が聞く】 (大石邦彦アンカーマン) 「そうですか…本当に普通には歩けないんですか」 (倉田麻比子さん) 「ちょっとこの段差は越えられないですね。足がすり足になってしまって自力では上げるのが難しい」 階段をのぼれず、寝室がある2階に上がれないため、1階のリビングに介護用ベッドを置いて寝ています。 体重は5キロ減り、手にも力が入らず、字を書くことも難しいといいます。 異変が起きたのはことし1月、5回目のワクチン接種直後のことでした。 (倉田麻比子さん)「ちょうど午後3時過ぎに打ったんですが、寒くてずっと震えていて、熱を測ったら38度を超えていた」 高熱や下痢、嘔吐の症状が1週間続いたあと、更なる異変が。 (倉田麻比子さん) 「だるさはマシだったので仕事に行こうと思って(朝)起き上がろうとしたら立てなかった」 「そんなことないだろうと思って、色んな所に捕まって一生懸命立とうとしたんですけど、それでも自分では立てなかった」 緊急入院した倉田さん。思いもよらなかった症状に襲われます。 ■「娘の顔が分からなくなってきた」 (倉田麻比子さん) 「急性の症状の時は入院していたんですが、娘の顔とかも分からなくなってきてしまって、それはちょっとつらかった」 (大石アンカーマン) 「え、娘さんの顔を思い出せなかったんですか?」 (倉田麻比子さん) 「思い出せなかったです。かろうじて名前はギリギリ、怪しいけれど覚えていた」 記憶障害は今も続いていて、娘の顔や、家の周りの景色が分からなくなることがあるといいます。 「5回目」のワクチンで異常が起きた倉田さん。しかし、それが初めてではありませんでした。 (大石アンカーマン) 「それまでの4回は副反応どうだったんですか」 (倉田麻比子さん) 「今振り返ると、言われている副反応の期間よりも長めに熱が出たりしていて、一番ひどかったのは3回目の接種のとき、40度くらいの熱がずっと続いていて、2週間休んで仕事に戻った」