人類滅亡後、地球は「タコの惑星」に? 巨大海底都市建設も 英オックスフォード大が新説
もし、人類が滅亡したら8本足の生物が地球を支配する? 英オックスフォード大は16日、「地球上でもっとも賢く、機知に富んだ生き物であるタコがとって代わる可能性がある」とする専門家の意見を大学公式サイトで公開した。 【写真】「知的な生物」米カリフォルニア州でタコ養殖禁止法が成立 発表した同大のティム・カールソン教授(生物学)はタコは次の文明を築くために必要な器用さやコミュニケーション能力、知性を持っていると強調。足を器用に使うことや、周囲の環境に適合してカムフラージュする能力があること、多様な獲物を捕らえる狩猟能力、繁殖力が高く成熟も早いことなどを根拠に「予測不可能で変化する地球に適応できる」と説明した。 タコは水から出ても30分間呼吸ができる。カールソン教授によると、タコが陸上生物に進化する可能性は低いが、人類が数百万年もかけて進化したように、陸上での独自の狩りの手法を開発する可能性があり、場合によっては「人間が水中で使うスキューバ用具のような道具を作り出すかもしれない」と話した。 その他の生物はどうか。カールソン教授の想定によると、「有力後継者」とされてきたチンパンジーやゴリラなど霊長類は気候変動などの脅威に対して人類と同じぐらい脆弱(ぜいじゃく)なため、人類とともに絶滅する。一方、カラスやオウムなどの鳥は知能が高く、昆虫の一部は体格をはるかに上回る建造物を作れるが、タコのような器用さがないため、人類が担ってきた生態学的役割を果たすのは難しいという。 カールソン教授は「予測は不可能」としながらも、「タコが巨大海底都市を作り、呼吸装置を付けて陸上に上がってきて鹿を撃つ可能性は否定できない」と話している。