杉浦悠太、逆転賞金王“釣り上げる” 今夏初挑戦でマダイ3匹「新たな趣味に」…日本シリーズJTカップ28日開幕
◆2年連続2度目出場 杉浦 悠太(23)=フリー=日本プロ選手権優勝 2024年シーズンの国内男子プロゴルフツアー最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップは28日から4日間、東京・稲城市の東京よみうりCC(7002ヤード、パー70)で開かれる。今季のツアー優勝者をはじめ、賞金ランク上位者ら総勢30人が出場。スポーツ報知では「王者たちの流儀」と題した連載で出場予定の8選手を紹介する。第2回は杉浦悠太。 今年は夏すぎに右肘を痛め、ツアーから1か月離れた。その時、小学6年から指導を受ける奥雅次コーチ(52)に誘われ、三重・南伊勢のいかだ釣りを体験した。人生初の釣りで、30~40センチ級のマダイを3匹ほどゲット。キラキラ光る水面をじっと見つめ、絶好の気分転換となり「初めて釣りをしたけど、すごく楽しかった。オフにまたコーチと行く話もしているので、新たな趣味にしたいですね」と笑った。 7月。岐阜で行われた日本プロ最終日は気温37度の酷暑での熱戦だった。72と粘り、アマチュア日本代表時代からの先輩、蝉川泰果らを1差で振り切り、念願のプロ初Vをメジャーで果たした。「早く勝ちたい、とより強く思っていた時期だったので良かった。すごいなと思っていた先輩に勝てて自信になった」と5年シードも獲得し、破顔した。 2度目出場の日本シリーズJTカップでは、同一年のメジャー2勝目と逆転での賞金王を狙う。出場選手全30人が白のベンチコートを着て集う初日スタート前の開会式が印象的だったそうで「雰囲気が良くて、楽しい。その年に頑張らないと出られない試合なので」と心待ちにする。故障も癒えて10月に日本開催の米ツアーで6位に入るなど、調子も上向き。「優勝すれば賞金王になれるところまで行きたい」と最終戦はクラブでビッグ“タイ”トルを釣り上げる。(岩原 正幸) ◆杉浦 悠太(すぎうら・ゆうた)2001年9月12日、愛知・高浜市生まれ。23歳。4歳から父の影響でゴルフを始める。小学生時代は野球もプレーした。強豪の福井工大福井高に進み、18年日本ジュニアなどで優勝。20年、日大に入学。23年、ダンロップフェニックスでツアー7人目のアマチュア優勝を果たし、プロ転向。得意クラブはウェッジ。家族は両親と妹。172センチ、74キロ。
報知新聞社