中国製EVへのEUの追加関税措置、ドイツ経済相が中国閣僚と協議…「懲罰的ではない」と説明
【ロンドン=中西梓、北京=山下福太郎】ドイツのハベック経済相は22日、北京で王文濤(ワンウェンタオ)商務相ら中国の閣僚と会談した。欧州連合(EU)の執行機関・欧州委員会が7月から導入する中国製電気自動車(EV)への暫定的な追加関税措置を巡って協議した。
ロイター通信によると、ハベック氏は国家発展改革委員会の鄭柵潔主任との会談で、追加関税に関し「懲罰的な関税ではない」と説明。中国と他国のメーカーの競争条件を公平にするためだと述べたという。中国メディア・澎湃新聞は22日、王氏は「欧州側が自身のやり方に固執するのなら、中国は自国利益を守るため必要な行動をとる」とハベック氏に警告したと報じた。
欧州委が12日に追加関税を発表して以降、EU側高官の訪中はハベック氏が初めて。ドイツは中国が主要な貿易相手国で、追加関税には慎重姿勢とされる。