寝室とリビングが一体化した「2in1スタイル」コールマンに聞く! テントの基礎知識【vol.02 2ルームタイプ】
キャンプに行く際、最初に用意したいキャンプ用品は「テント」です。そこで、ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社 コールマン事業部の広報担当・神田新悟氏に、現在主流となっている「2ルームタイプ」のテントについて、解説してもらいました。 【写真】コールマンの2ルームテントを見る(全4枚)
一度の設営で寝室とリビング空間が作れる!
数あるテントのなかで現在主流なのが、寝室とリビングの空間が一度に作れる「2ルームタイプ」です。 「テントとスクリーンタープが一体となっているスタイルは、雨でも出入りが楽で、外から覗かれる心配もなく、プライバシーが守られます。寝室とリビングを分けて用意する必要がない『2in1スタイル』なので、設営も一度で済ます。また、吊り下げ式のインナーテントを外すと、単体のスクリーンタープとして使用することもできます。 さらに、雨がテント内に吹き込んでくることが少なく、悪天候でテントを閉め切ったとしても、リビングに広さがあるので、子供たちも室内で飽きずに過ごすことができます。設営面でも快適さの面でも、ファミリーキャンプの味方といえるでしょう」
リビングの快適性を追求した3シーズン対応タイプ
では、2ルームタイプのテントには、具体的にどのような商品があるのでしょうか? 「まず、2024年新発売の『タフ 2ルーム DX/3025』は、フロントに配置されたポールでリビング空間の広さと耐風強度のアップを実現した3シーズン対応のテントです。メインクロスフレームにフロントフレームを追加し、リビングスペースの居住性を高めました」 リビングの両サイドはファスナーの開閉が楽なDドアスタイルにより、出入りがスムーズ。リビング部分に広い空間を確保し、フルオープン、フルメッシュ、フルクローズが可能です。雨落ちや虫の進入を軽減するフルスカートを装備し、春や秋の肌寒い季節のキャンプにも対応しています。さらに、「リバーシブルファンベンチレーション(別売り)」を取り付ければ、テント内部の換気性能がさらに高まります。
設営が簡単な少人数用の2ルームタイプも
一方、2~3人の使用に適したコンパクトなトンネル型2ルームテントが「トンネル2ルーム/240」です。 「トンネル構造で、剛性もアップした少人数用のテントです。リビング側は出入りが楽なDドアスタイル、寝室側は通気性に優れたメッシュパネルを採用しています。インナーテントが吊り下げ式なので、外側のみ日よけ用のシェルターとして利用することもできます」 インナーテントは前面に電源コード取出口、後面上部にベンチレーションウィンドウを装備。やはり「リバーシブルファンベンチレーション(別売り)」が取り付け可能で、テント内部の換気性能をさらに高められます。また、フルスカート装備により、春秋の肌寒い季節のキャンプにも対応します。 2ルームタイプなら組み合わせに悩む必要もありません。人数に応じて使い分けるといいでしょう。
塩田真美