センバツ2024 近江紅白戦 「チームのため」心磨いて 監督が選手ら鼓舞 浜松・合宿最終日 /滋賀
今春のセンバツに出場する近江は、浜松市での合宿最終日の12日、センバツ出場決定後では初の試合となる紅白戦を行った。甲子園でのベンチ入りメンバー選考にもつながる試合だけに、練習の成果を発揮しようと選手たちは気持ちのこもったプレーを見せた。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 春の兆しが漂う日和の中、センバツのメンバー候補26人が紅組と白組に分かれ試合に臨んだ。竜王町から応援に駆けつけた紅組の森島佑斗選手(2年)の弟慎斗さん(12)は、「お兄ちゃんには打ってほしい」と笑顔で見守る。その思いが届いたのか、紅組が二回に森島選手の本塁打で先制。森島選手は「打てて安心した。センバツでもチャンスで一打を放ちたい」と話した。 白組も六回に小嶋心斗選手(1年)らの安打などで反撃。ベンチの選手らの声出しにも力が入る。4点を追う七回には嶋村隆吾選手(2年)の適時二塁打などで差を2点差に縮める。 しかし紅組は八回に山中悠斗選手(1年)の適時打などで2点を追加。その後、西山恒誠選手(2年)が登板すると2回無失点の力強い投球を見せ、紅組が9―5で勝利した。 多賀章仁監督は試合終了後、選手らに「点は取れても声掛けなどの連携ができておらず上辺だけの結果だ」と総括。「練習試合でも自分のことだけではなく、チームのためプレーするという思いが一番大事。野球がうまくても、努力が少なかったり、心の中が汚れていたりすると甲子園では絶対に勝てへんぞ。そのことを忘れてはならない」と語りかけ、選手らの奮起を促した。【菊池真由】