「あまり歓迎という感じではない」新紙幣発行 券売機届かないラーメン店も 経営に打撃を懸念
飲食店や小売店などは新紙幣に対応した機器の更新を進めています。 このうち甲府市のラーメン店は新しい券売機が届いておらず新たなコストやスタッフへの負担を懸念し新紙幣発行を素直に喜べない現状があります。 【写真を見る】「あまり歓迎という感じではない」新紙幣発行 券売機届かないラーメン店も 経営に打撃を懸念 三浦正則アナウンサー: 「こちらのラーメン店では新紙幣に対応できる券売機が届かないため注意書きを貼る対応に追われています」 甲府市国玉町のラーメン店そだし国玉店です。 こちらは券売機で注文するシステムですが… 三浦アナウンサー: 「こちらの券売機は新紙幣への対応はどうなっていますか?」 そだし国玉店 店舗責任者 小野澤親仁さん: 「まだ対応できていない状況。2~3か月はかかってしまいそう」 店はメーカーに新紙幣に対応する機械を発注しましたが、納品は早くても9月中旬になるということです。 このため3日のオープン前に「新紙幣に対応しておりません」と書かれた注意書きを券売機近くに貼りました。 店は当面、新紙幣を使う客にはスタッフが旧紙幣と交換する対応をとることにしています。 三浦アナウンサー: 「支払いは?」 利用客: 「現金です。結構困っちゃいますね。(旧)1000円札を入れておく」 「(新紙幣が使えなかったら)交換するとき時間かかって、混んでるいるとほかの人に迷惑かけてしまう」 しかし平日は2人。休日も最大3人で営業しているため業務への影響は避けられそうにありません。 そだし国玉店 小野澤親仁さん: 「トラブルが起きた際などに従業員がとられたり、クレームにもつながりかねないのでなかなか大変です」 財務省のまとめでは新紙幣対応の割合は金融機関のATMで9割ですが、飲食店は5割、飲料の自動販売機は2割から3割にとどまっています。 ここまでこの店の場合、券売機の更新費用はおよそ15万円で、小麦やチャーシューなど食材や調味料すべての仕入れ価格が去年の1.3倍から2倍に値上がりしているため、更新費用も経営への打撃となっています。
そだし国玉店 小野澤親仁さん: 「だいぶ痛手です。15万円なので。物価高も続く中で値段も変えずに今のところは営業しているので(新紙幣に)あまり歓迎という感じではない」 新紙幣への対応は券売機を使用する飲食店にとって大きな負担となっています。
テレビ山梨