博多ストーカー殺人 求刑下回る懲役20年判決 福岡地裁“待ち伏せ”認めずも「反省の言葉は表面的」
そして24日。 結審前、最後の意見を述べる機会となった最終陳述ではー <24日の公判> ◆寺内被告 「幸せな家族の時間を奪ってしまい、申し訳ありません。全てにおいて僕が悪いと思っています」 しかし、裁判長から他に言うことがないか促されるとー ◆寺内被告 「ホンマに待ち伏せなどしておりません」 最後の最後まで、自分はストーカー行為はしていないと繰り返しました。
ストーカー規制法違反の成立が争点となる中、28日の判決で冨田敦史裁判長は、「被告が待ち伏せしていたといえるかについては疑問が残る」としながら、「被告が川野さんを追従した行為はストーカー規制法上のつきまいといにあたる」とし、寺内被告のストーカー行為を認定しました。 その上でこう断罪しました。 ◆冨田敦史 裁判長 「被告人は、被害者がうつ伏せに倒れた後もなお刺すことをやめておらず、強固な殺意に基づく執拗かつ残忍な犯行といえる。被告人の犯行は短絡的かつ身勝手といわざるを得ず、厳しい非難は免れない」 こう述べ、寺内被告に懲役20年の判決を言い渡しました。 そして裁判長は、寺内被告にこう言い聞かせました ◆冨田敦史 裁判長 「寺内さんの反省の言葉は表面的なものでした。どうして罪をおかしたのかという考えが十分に至っているとは思いませんでした。生涯をかけて事件に向き合い被害者へ償いをしてください」 寺内被告は「はい」と返事し、法廷を後にしました。
テレビ西日本