活気あふれる中国・延吉市の食品市場で見つけた名物「犬肉」【閲覧注意】
市場は人が集まり、とても活気あふれる場所だ。ここ中国延辺朝鮮族自治州の中心部、延吉市にもいくつかの市場がある。僕が立ち寄って少し驚いたのが、市内にあった食品市場で見た光景だ。
延吉市の市場で鶏肉、豚肉など精肉店の並びに犬肉は普通に並ぶ。毛がすっかり抜かれ、内臓処理をした犬肉がさばかれていた。カメラを向けた途端に周りからはすごい剣幕で怒鳴られた。 日本では、あまりなじみがないが、今でも アジアの多くの地域では、犬を食べるという文化がある。 中国では東北、南部のいくつかの地域で、犬肉を食す習慣がある。近年では動物愛護の考えから、伝統的な犬食に対し海外から批判されることが多い。中国国内でも年々犬食文化、犬肉を食べることへの批判が高まりつつある。それでも、ここ延辺朝鮮族自治州は、かなり盛んに犬を食べている地域のひとつだ。 ガイドの話によると人里離れた田舎のどこかに、家畜として犬が飼われている大きな施設があるという。豚肉、牛肉よりも高い値段で取引されているため、市場やレストランには、さばかれた犬をわざと客に見えるようにして置いている店もあるそうだ。延辺朝鮮族自治州では 犬鍋にされることが多いという。昔から滋養強壮、精力増強、美容にいいとされているが本当のところはわからない。ガイドは「美味しいいから、ぜひ食べてみろ。いつでも案内する」とすすめてくれたが、最後まで行く気にはなれなかった。 (文・写真:村田次郎) 撮影場所:中国 吉林省 延辺朝鮮族自治州 2013年6月 ※この記事は村田次郎氏の「【フォトジャーナル】北朝鮮が見える街 中国延辺朝鮮族自治州」の一部を抜粋したものです。