【MotoGP】マルケス&バニャイヤ、2025年のマネジメント危惧の声も「自信ある。完璧な1年を期待」とドゥカティボス
ドゥカティは2025年シーズンにフランチェスコ・バニャイヤとマルク・マルケスという超強力なライダーを揃えるが、そのマネジメントにも自信があるようだ。 【動画】MotoGP2024 第13戦サンマリノGPハイライト 昨年限りでホンダを離れ、ドゥカティ陣営のグレシーニへと加入したマルケス。彼は早くからドゥカティのマシンに適応を見せ、当初はホルヘ・マルティンがファクトリーチームへ昇格すると見られていたところを覆し、2025年にファクトリー入りを決めた。 ただそれ以来、ドゥカティにはバニャイヤとマルケスのふたりを上手く管理できるのかという疑問も投げかけられるようになった。ドゥカティの戦闘力の高さを考えれば2025年も彼らがタイトル争いを繰り広げることになる可能性は非常に高く、バニャイヤとマルケスが争うとなると、チーム内の緊張も高まるだろうという考えに至るのは当然だと言える。 しかしゼネラルマネージャーのジジ・ダッリーニャは、ふたりのチャンピオンがチームメイトになることについて、心配する必要はないと考えている。 「彼らはこのチャンピオンシップのベストライダーのふたりだが、その性格も本当に、本当に強いものがあるのも確かだ。だから来年は我々が彼らを上手く管理する事が重要になる」 ダッリーニャはMotoGP.comにそう語った。 「しかし正直に言って、私は(ドゥカティが)その点を管理できるというしっかりとした自信がある。ドゥカティにとって大惨事になるのではなく、完璧な年になってくれると期待しているよ」 そしてダッリーニャは現役王者バニャイヤと過去に最高峰クラスで6度も王者となったマルケスを共に褒め称えている。 「ペッコはドゥカティの歴史の中で最重要ライダーのひとりであることは間違いないし、おそらく最も重要なライダーだ。なぜなら(ドゥカティで)2度王者になったライダーは誰もいなかったからだ」 「ドゥカティは(マルケスが)キャリアを通じて乗ってきたバイクと比べて別物だ。正直、彼はかなり上手く、そしてかなりの速度で適応してきたと言えるだろう」 「彼は8度の世界チャンピオンであり、MotoGPの歴史における最も重要なライダーのひとりだ。だからこそ、彼は我々のバイクで非常に良いパフォーマンスを発揮できているのだと思う」 なお2024年のタイトル争いはマルティンが7ポイントリードしていて、2番手にバニャイヤが続いている。マルケス、そしてエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)はタイトル獲得の可能性は少し低くなっている状況だ。 上位4台をドゥカティが占めてタイトルを争っている状況だが、ダッリーニャは今季限りで陣営を離れるマルティンにも、バスティアニーニにも、タイトル争いのために最高のチャンスを与えていくつもりだと話した。 「我々は自分たちの仕事ぶりには正直に言って本当に満足しているし、嬉しく思っているんだ」 「他のライダーよりも前を行く(ドゥカティの)ライダーが4人もいるんだ」 「我々には勝てるライダーや週末に優勝争いを展開できるライダーが数多くいる。ペッコとマルティンのふたりが候補となっているが、エネアやマルクにも結果を残すチャンスはある」 「我々は彼ら全員に、その目標に向かうための可能な限りベストなチャンスを与える。それが我々のシーズン閉幕までの仕事であり、我々はそうしていくだけだ」
Rachit Thukral