斎藤氏、改革信念貫き返り咲き 逆風の中、再び県民から負託得る
「軌道に乗ってきた改革を止めるわけにはいかない」。兵庫県議会に全会一致で不信任を突き付けられ知事を失職したが、県政改革への信念を貫いて出直し選へ。逆風の中、再び県民からの負託を得て返り咲いた。 【写真】「改革止めない」選挙戦で訴える政策を発表する斎藤元彦氏
神戸市出身。松山市内の私立中高で学び、東大卒業後、総務省官僚の道へ進んだ。大阪府に財政課長として出向中の2021年、兵庫県知事選への出馬を決意。自民党と日本維新の会の推薦を受け、5期務めた現職の後継者に挑み、初当選を果たした。 就任後、知事給与削減などの公約に着手。人口減少対策や若者支援にも本腰を入れ、25年大阪・関西万博も積極的にPRした。 パワハラ疑惑などが指摘された告発文書問題では、県議会の調査特別委員会(百条委員会)が立ち上がる事態に。県庁内からも辞職を求める声が上がったが、続投意欲は揺るがなかった。 自身を「一匹おおかみ」「人間関係はサラッとしている」と分析する。気分転換は映画やアニメ鑑賞。ボクシング映画「ロッキー」を見て、逆境に立ち向かう主人公に共感した。