名古屋の中心でアート満喫「愛知アートフェスタ」にぎわう
国内外の画材メーカーが一堂に会し、美術系の学生や子どもらに芸術を体験してもらうアートの祭典「愛知アートフェスタ」がこのほど、名古屋市中区のオアシス21で開かれた。祭典では7時間かけて特大キャンバスで作品を仕上げたり、ハワイアンライブが行われたりと様々なアートを体感。祭典関係者は「芸術の持つ可能性は無限。心にゆとりをもって芸術に触れられる機会が作れれば」と話している。
芸術を体感・体験する場を提供したい
同祭典は今年で2回目の開催となり、美術系の学生をはじめ、日ごろから美術に親しんでいる人の参加が多い。だが、アート教室での「芸術体験」が用意されたこともあり、子供とともに遊びに訪れた家族連れや、音楽と人のにぎわいに誘われ幅広い年齢層が集まり、その数は約7000人にまでのぼった。 主催するセントラル画材(名古屋市東区)の中田社長は「この場所で多くの人がアートに触れられるイベントをやったら楽しそうだ」と言っていた先代がかねてよりここでの開催を熱望。その想いが具現化したものだという。中田社長は「大人になると絵を書く機会がなかなかないものですが、少しでも心にゆとりをもって芸術に触れられる機会になればと思っています」と続ける。 名古屋市内から訪れた小学2年生の子供を連れた家族は、「新聞の告知広告を見て、楽しそうだと思って来てみました。家だと伸び伸びお絵かきや工作をさせられる場所も時間もないので、良い時間が過ごせました」と楽しそうに話した。
また、愛知県出身のライブペイントアーティスト、左右田薫さんが、この祭典を企画提案したことも大きい。左右田さんは、歌手の安室奈美恵が20周年を迎えた時に「記念の巨大壁面アート」を作成したことでも知られ、現在も国内外で幅広い活躍を続けるイラストレーター。当日は左右田さんのほか、ペインターのYOICHIRO氏、ポップアーティストのハタヤママサオ氏、また公募で選ばれたMOYA氏が会場中央のステージ上に設けられた「特大キャンバス」に7時間ほどかけて作品を仕上げた。