今永昇太6回3失点…「パンチを食らっても立ち上がることが大事」の言葉支えに
【サンフランシスコ=帯津智昭】米大リーグ・カブスの今永昇太は27日(日本時間28日)、敵地サンフランシスコでのジャイアンツ戦に先発し、6回5安打3失点で勝敗はつかなかった。同僚の鈴木誠也は4番左翼で出場し、三回に右越えの適時三塁打、八回に左翼線二塁打を放って5打数2安打1打点だった。チームは延長戦の末、5―3で勝ち、連敗を4で止めた。
五回まで1安打に抑え、三塁を踏ませない好投を見せていた今永にとって、痛恨の六回だった。1番スレーターに左前打を許すと、二死から4番チャプマンに右前打。続くソレルに二塁打を浴びて失点すると、自らの暴投で1点を失い、さらに打ち取った打球が一、二塁間に転がって内野安打となり、同点とされた。二死から3失点となり、「もっと工夫できることがあったんじゃないかなと思う。自分からミスしてしまった」と振り返った。
21日の前回登板では、メジャー移籍後では最短となる3回0/3で10失点を喫して降板。自信を失う中で支えとなったのは、「パンチを食らうことは悪くはない。その後に立ち上がることが大事なんだ」という言葉だった。カウンセル監督が春季キャンプのミーティングで語っていたもので、今永は「今週は、僕はすごくパンチをもらった状態。なかなか厳しい1週間だったけど、こうやって立ち上がろうという姿勢を誰かに見てもらえたら」と前を向いた。