年収300万円28歳派遣社員が絶句…コロナバブルで投資に目覚めた男の「ヤバすぎる末路」
株式投資がブームになった
新型コロナウイルスの流行により、世界的にロックダウンなどの措置が取られ経済が壊滅的な状況に陥った2020年。旅行や百貨店といった業態は大きなダメージを受け、収入がストップするなどの深刻な経済状況に置かれた人も少なくありませんでした。 【マンガ】5200万円を相続した家族が青ざめた…税務署からの突然の“お知らせ” その一方で、コロナ危機をきっかけとし、経済を停滞させないためにアメリカをはじめとする各国中央銀行がとった異次元の大規模金融緩和政策は、株式市場への資金の流入を促し、実体経済とは裏腹に株価が大きく上昇する「コロナバブル」というべき現象を生み出しました。 そんな「コロナバブル」の影響もあり、米国でも日本でも株式投資がブームとなり、この機に投資を始め、好調な市場のおかげで大きな儲けを出す「コロナ長者」も多く生まれました。 しかし、投資にはリスクはつきもの。本人にとって失っても構わないような余剰資金であれば構わないのですが、初心者なのにそこに大金をつぎ込んでしまうと、思わぬ結果を招いてしまいます。 コロナバブルは長くは続かず、その後は米国の金融引き締めの影響で株式市場は右肩下がりの様相となりました。2020年に投資を始めたという投資初心者で、大きな損を出してしまった人も少なくありません。 東京都に住む派遣社員の高岡博さん(仮名・28歳)もその一人。高校卒業後から働き出し、実家暮らしで貯めた貴重な資金を投資につぎ込んだ彼は、その後思わぬ末路を辿ってしまいました。 彼の事例を通して、投資のリスクを身近に感じ、どう投資と向き合うかを考えるきっかけにしていただければと思います。
貯金の額は、なんと…
高岡さんは、年収にしておよそ300万円の収入の内、その手取りの約半分を貯金に回す生活を続けてきました。 実家暮らしを続け、家にお金も入れず、恋人もいない高岡さんは特にお金の使い道もなく、漫然と暮らしているだけでもそれだけの貯金をすることができていたそうです。 そうして高校卒業から10年ほど働いてたまったお金は、なんと約950万円ありました。 そんなときに訪れたコロナ禍。コロナウイルスの流行をきっかけに株価が大暴落します。高岡さんは投資には興味がなく、この時は全くの他人事だと思ってニュースを聞いていたそうです。 しかし、2020年の5月に転機となる出来事が。 リモートでの飲み会が普及したことにより、遠方に住んでいた友人と久々に「飲み会」をする機会に恵まれた高岡さん。その時、友人から「いま投資でめちゃくちゃ儲かっている。お前もやれよ」と誘われたといいます。 最初は半信半疑だった高岡さんですが、自身の貯金を銀行に入れておくだけなのもどうかと考えていたこともあり、徐々に友人の話に興味を持ち出しました。 飲み会が終わるころには、すっかり乗り気になっていた高岡さんは、さっそく資料を取り寄せ、証券口座を開設します。このときには、「もし儲かったら、あまったお金で車を買おう」と既に浮かれきっていました。 もともと節約志向で、大金は持っているものの、口座の数字が減るのが嫌で大きな買い物ができずにいた高岡さん。しかし、投資で「あぶくぜに」が手に入ったら、欲しかったレクサスや、ハイスペックPCも購入できる…と妄想が広がりました。