災害時、相互に水融通 三重・松阪と津、バルブ開閉など訓練
三雲北部配水場と津市三雲浄水場
三重県松阪市と津市は7日午前10時から松阪市甚目町の市三雲北部配水場と津市三雲浄水場で、災害時における水道水の融通作業の合同訓練を実施し、それぞれの手順を確認した。 両市は、2011(平成23)年に地震災害などが発生した場合に水道水を相互に融通する協定を締結。どちらかの施設が使用できなくなった場合は協定に基づき、両施設をつなぐ送水管を使って1日当たり千トンを送ることができる。訓練は年に1度、作業が的確かつ迅速に実施できるよう、新年度に伴う異動などにより職員が変わったこの時期に実施している。 この日は松阪市と津市から二十~六十代の男女職員約30人が参加。7日午前8時に震度5弱の地震が発生して松阪市側の配水管が破損した想定で松阪市側に水を送る訓練をした。職員たちは5班に分かれてマニュアルに沿って、水圧調整や管の洗浄、開閉栓機を使ってバルブの操作、配水流量計の確認など手順を確かめた。 訓練後の講評で松阪市の前﨑高志上下水道事業管理者(58)は「全員が落ち着いて行動し、連携もスムーズだったので良かった。有事の時にも今回の訓練のように落ち着いて行動し、被害を最小限に食い止めたい」、津市の松下浩己上下水道事業管理者(62)は「自分たちの役割を理解ししっかりと動くことができたと思う」などとそれぞれ話した。