「乾燥肌」のためには食事が重要! 栄養素や食事メニューを管理栄養士が解説
乾燥肌や美肌におすすめの食事メニューを教えて! 簡単にできるレシピ
編集部: 乾燥肌におすすめのメニューを教えてください! 髙橋さん: まずは、毎日の食事にサラダを取り入れましょう。生野菜のほかに、脂肪分の少ないヒレ肉やササミ肉、卵や豆腐などのたんぱく質と組み合わせると食べやすくなります。ドレッシングとして、少量のオリーブオイルをかけることで野菜に含まれる脂溶性ビタミン(ビタミンAやビタミンKなど)の吸収率が高まりますよ。また、冬はかぼちゃの煮物もおすすめです。かぼちゃは皮の栄養価が高いので、柔らかく煮て皮ごと食べる工夫をしましょう。魚料理が苦手という方は、サバ缶などの缶詰を利用するのはいかがでしょうか? 缶詰から取り出したサバに大根おろしをのせるだけで、立派なおかずになります。 編集部: 食事を作るときのポイントはなんですか? 髙橋さん: 食事を作るときのポイントは3つです。1つめは、野菜の食べ方です。キャベツやブロッコリーなどビタミンCを多く含む野菜は、生で食べたほうが効率よく栄養を摂ることができます。また、トマトや人参などビタミンA、Eを多く含む食材は油と一緒に食べることで吸収率が高まります。2つめは、たんぱく質を毎食取り入れることです。現代人は意外とたんぱく質が不足している人が多いので、積極的に摂りましょう。3つめは、脂質の「量」と「質」です。いくら乾燥予防に油分が必要だからといってむやみに摂りすぎると肥満につながります。お肉や加工食品に含まれる飽和脂肪酸は減らし、青魚やナッツ類に含まれる不飽和脂肪酸を食べるようにしてください。 編集部: なにをどれだけ食べたらいいのか具体的に知りたいです。 髙橋さん: おすすめの食材を紹介しましたが、おすすめの食材だけを食べるのではなく、いろいろな食材を組み合わせて食べることで肌の健康だけでなく、体全体の健康維持に役立てることができます。そこでおすすめなのが、厚生労働省と農林水産省から発表されている「食事バランスガイド」の活用です。1日分の主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物の目安が料理単位で示されているので、簡単に栄養バランスを整えることができますよ。 編集部: 最後に、読者へのメッセージをお願いします。 髙橋さん: 乾燥肌を予防するために、まずは食生活から見直していきましょう。それから質の高い睡眠、適度な運動、正しいスキンケアを取り入れることで、健康的な肌作りをしてみてください。