''決定力''を見せつけた磐田東が東海大翔洋を撃破しベスト8進出
5月18日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡県予選の3回戦が行われ東海大翔洋と対戦した磐田東が5-1で勝利を収め準々決勝へ進出を決めた。 【フォトギャラリー】東海大翔洋 vs 磐田東 2年ぶりの全国をめざす磐田東にとっては先週の清水桜ヶ丘に続いて難敵との対戦。立ち上がりこそ東海大翔洋の鋭い出足でゴール前にボールを運ばれたが、7分にFW9宇都宮海斗がゴールをこじ開けると、続く9分にはFW11森高栄太の折り返しをMF7石川袖大が豪快に決めて一気に主導権を引き寄せる。これに対し東海大翔洋は、飲水明けの23分左サイドをドリブルで持ち出したMF9藤倉凰義のパスを受けたMF8西田堅飛が決めて流れを引き戻しにかかる。 しかし、35分、「あのゴールが大きかった」と磐田東の山田智章監督を唸らせた宇都宮のGKの背後を突くミドルシュートが決まると流れは再び磐田東へ。直後の37分にはDF3相澤瑛心が追い討ちをかけるかのようにゴール前の混戦から左足で冷静にゴールネットを揺らし、前半を4-1と大きくリードし試合を折り返す。 ハーフタイムに「まず1点。5分おきでも10分おきでもいいから1点ずつ返して行こう」太田恒治監督に檄を入れられ送り出された東海大翔洋イレブン。左サイドをMF17小關雄史が深くえぐって反撃を始めると、藤倉、西田らもドリブルで崩しにかかるが、磐田東も球際での強さをみせ、相手に決定機を作らず試合は終盤へ。 すると80+2分、MF16鍋田学がカウンターから一気に相手陳内に侵入、ラストパスを受けたMF20遠藤有眞がシュート。途中出場の2人が鮮やかに試合を締めくくり、磐田東が難敵を撃破しベスト8を勝ち取った。 試合後、山田監督は「80分で勝ち切っていることはすごく評価が出来ると思います。前の試合(清水桜ヶ丘戦)で逆転勝ちしていることが今日の試合につながっていると思います。今日は、決定力。そこのところがすごく良かったのが勝因です」と勝利を分析した。 また、流れを引き戻す3点目を決めた宇都宮は「今週は、ずっとミドルレンジからのシュートを練習してきました。相手のGKが前に出ているから(背後を)狙って行けとGKコーチに言われていて…練習の成果が出て良かったです」と嬉しそうだった。 勝ち上がった磐田東の次戦はこの大会優勝候補の藤枝東。プリンス東海でも無敗で首位を走る格上相手にどう''決定力''見せつけるか。2年ぶりの全国への戦いは、最初の正念場を迎える。 (文・写真=西山和広)