西山秀二氏 混戦シーズンのセ・リーグ上位3チームで余力があるのは阪神
「阪神9-4中日」(4日、甲子園球場) 阪神が3カードぶり勝ち越し。2点を追って初回、森下翔太と佐藤輝明の適時打、井上広大が2号2ランするなど6連打6得点。上位の広島と巨人がともに敗れ、阪神が「再び優勝争いに割って入る」とデイリースポーツ評論家の西山秀二氏が予測した。 【写真】6連打がエグすぎ!阪神ベンチはお祭り騒ぎ ポーズがピタリと決まったwww ◇ ◇ 初回、2点を追う形となった阪神は近本の左前打から見事に打線がつながった。もちろん、この日の両先発に共通する“勝ちきれない投球”というところに付け入った形ではあるが、それでもこの攻撃は、昨年の強かった時期を想起させるものだ。 阪神は攻撃において、今シーズンずっと『こんなはずじゃない、もっとできる』とチーム内外ともに思いながらここまで来た。ようやく、本来の姿を取り戻したように感じる。 上位2チームについて言えば、広島は投手が踏ん張り、打線が何とか得点して、という目一杯の戦いだ。 巨人は若手に経験を積ませながら、ベテランとうまくかみ合って白星が先行していた。 共通するのはどちらも現状、“いっぱいいっぱい”というところだ。一つのきっかけで勢いが止まりかねない。 一方、これが“阪神の普通”であるなら、余力を蓄えているのは明らかに阪神だ。5日の試合も快勝するようであれば、再び優勝争いに割って入るだろう。