2週間天気 31日は全国的に荒れた天気 気温上昇 なだれなどの融雪災害に注意
高温に関する早期天候情報
気象庁は今日25日、沖縄をのぞく北海道から奄美地方に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。 北海道、東北、関東甲信、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州北部、九州南部、奄美地方では、31日頃からの5日間平均気温が平年に比べてかなりの高温になる可能性があります。農作物の管理や、雪が多く積もっている所では、雪解けによるなだれや道路の冠水、屋根からの落雪などに注意が必要です。 ※「早期天候情報」とは、その時期としては「10年に1度程度しか起きないような著しい高温」となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。
急な雪解け 注意点は
暖かくなることで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。 ①雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。 ②気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。 ③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。
季節外れの暖かさが続く
1月2日以降も、低気圧が本州付近をたびたび通過する見込みです。 北海道は4日から6日にかけて断続的に雪で、東北や北陸から山陰にかけても、雪や雨の降る日が多いでしょう。 関東から九州の太平洋側では日差しの届く日が多いですが、雨の降る日もありそうです。まだ予報には幅があるため、最新の天気予報はこまめに確認してください。 最高気温は平年より高い状態が続きます。特に、東京都心など関東では15℃を超える日もあり、季節外れの暖かさでしょう。朝晩との日中との気温差が大きくなりますので、服装でうまく調節してください。
日本気象協会 本社 岡本 朋子